渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

2013-01-01から1年間の記事一覧

北欧ところどころ6 光とどこまでも続く丘陵(From Mylrdal to Oslo,Norway)

■12,Sep,2012(3日目:ミュールダール→オスロ)前回まではこちら。旅の3日目がなかなか終わらない。ベルゲンから日帰りで行けるソグネ・フィヨルド観光は、そのまままたベルゲンへと帰って行く人が多い。私の行程は反対にオスロまで下り、翌日はスウェーデ…

北欧ところどころ5 世界の車窓から(from Flam to Myrldal,Norway)

■12,Sep,2012(3日目:フロム→ミュールダール・フロム鉄道)前回まではこちら。うっかりフロム鉄道のことを書くのを忘れていた。濃い緑色をした車両のフロム鉄道に乗りこんで、私はガイドブックに書いてあった通り、窓が開けられるほうの席に座った。写真を撮…

英国どこでも迷子1 満を持してコニー・ウィリス参り (London)

春先にも言っていた通り、6月にイギリスに行ってきた。 端的に述べれば、ダニクレとDoctor Whoとタイムトラベルのせい。 007とDWの50周年を目の当たりにした挙句、その時ハマっていたSF小説が第二次世界大戦時のロンドンが舞台だったから大変だ。う…

北欧ところどころ 4 川とフィヨルド(Flam,Norway)

前回から1年ほどが過ぎましたがノルウェー経由スウェーデンの旅日記の続きです。何故いま書く気になったかと言うと、昼のラジオで野々村真が「僕はブログは毎日続けています!」と言っていたから(爆)。「の、野々村君に負けた…」と何故か敗北感に打ちひし…

ブラッドベリ『霧笛』舞台を見る

先日の夜、海の家で行われたブラッドベリ原作『霧笛』の舞台を見てきた。役者二人だけの芝居に生の音楽がつくという仕掛けで、夏が終わって普段は閉鎖されている海の家の二階がステージとして使われていた。知人と一緒に階段を上がると二階の真ん中に出た。…

パシフィック・リム/特撮よ永遠なれ

■パシフィック・リム(米・2013)2013年、地球滅亡の危機は太平洋の海底からやってきた。時空の亀裂が海底に突如として生じ、未知の巨大怪獣が現れたのだ。人類はその圧倒的な力を前に核弾頭以外の対抗手段を持たなかったが、やがて国同士のわだかま…

本をよむなら今だ

本をよむなら今だ。新しい頁をきりはなつとき 紙の花粉は匂い立つ。外の賑やかな新緑まで ペエジに閉じ込められてゐるやうだ。本は美しい親愛をもって私を囲んでいる。室生犀星『本』ジーヴスの漫画も描いている勝田文さんの、昭和日本に舞台を移した『あし…

さよならなんて言えないよ!/DWほかGleeのコーリー追悼

一カ月くらい開きました~みなさんお元気でしょうか。忙しさにかまけていたらいつの間にか梅雨と夏に突入していました。先月の妄想日記の後で計画にもならない計画を立てて、ギリギリ飛行機の予約を取り付けて行ってきましたイギリス。オタクの目的を叶える…

イギリス妄想旅行を開始する

今日上司に見せた仕事は「面白い。大したもんだ」と言ってもらえてすごく嬉しかった。お世辞にもそんな大きいものじゃないんだけど、そういう言葉を面と向かって言ってくれる人にこれまであまり会ったことがなかったから。私も「これは楽しいぞ」と思って、…

連休に東の都/『ソフィ カル 最後のとき/最初のとき』展

ソフィ カルの名を最初に知ったのは、アメリカの現代小説家ポール・オースターからだった。高校生くらいの頃、新聞の書評を見て、ふと手にした本『リヴァイアサン』。今はもうあまり読まなくなってしまったけれど、その中に彼女をモデルにした女性が登場する…

春、バーニーと一緒に

いたいけだった(と思われる)高校生くらいのころ、私にもう少し根性と度胸があったならギターを始めていたはずだ。その頃出会ったのがバーニーのギターだったから。思い出を話すのは得意だけどあんまり好きじゃない。過去のことは結局今取り戻せないものだ…

The Hour/Ben Whishawのクールネス

お久しぶりです~!4月に入ってからというもの、新環境でどたばたとしていてなかなか更新できませんでしたが、少しずつ余裕が出てきたかな…(いやまだまだなんだけど…)という隙を見計らって日記を書きます。書かないとずっと書かないままになるしなあ。さ…

日常ハイアンドロウ/Doctor Who Will Start Soon!

大学時代の寮の友人の結婚式があって、東京へ行ってきました!上京するのは先月に続いてだから、先月から今月は本当にあわただしかったなあ。大学寮時代の仲間では、昨年5月にも寮が取り壊される前日にお別れ会があって、久しぶりの再会を果たしていたので…

極北からLAへ:RHYE/Woman

Twitterでちまちまと情報が流れてきていたLA拠点のソウルユニットRHYE、どうやら先月あたりにデビューアルバムWomanが出ていたみたい。RHYE/Open一聴して思うのは「これがLAのユニット?」ということ。セクシーだけどどこか寂しげで静かな印象が漂う曲群…

漂泊と彷徨の果て/思い出しメモ

あれこれあって、毎日があっという間に過ぎて行って、忙しくなる前に思い出しておこう。私の気になるもの。“I haven't got any special religion this morning. My God is the God of Walkers. If you walk hard enough, you probably don't need any other …

たそかれの国:My Head is an Animal

今ずっと車のBGMにしているのは、Of Monsters and MenのMy Head is an Animal。2010年結成のアイスランドの6人組バンドで、フォーク、ロック、ポップの間を自在に行き来する音です。ボーカルは男女二人で、昨年出したこのデビューアルバムMy Head is…

オスカー2013!:007 50th anniv. etc

しばらく御無沙汰をしておりました。この間に東京弾丸ツアーに行って、念願の八月の鯨で映画カクテルを頼んだり、翌日に『スカイフォール』をまた見たり、007にはまりながらダニクレボンド全部見てかつ購入したり、過去の007作品に遡ったりしていたり…

Skyfallの追記メモ:トラファルガーのおふね

まだまだスカイフォール熱がさめやらない今日この頃。今は『カジノ・ロワイヤル』を見ている。エヴァ・グリーンが美しいよう…ダニエル・クレイグとの組み合わせだと一番好きかもしれない。さて、今日はこの間のQとボンドの邂逅シーンの絵の追記です。『スカ…

スカイフォール/栄光と落下の007

■スカイフォール(2012/英米)"England expects that every man will do his duty"-Horatio Nelsonトルコ・イスタンブール。NATOの極秘機密が収められたハードドライブがパトリスという男に奪われた。彼を追い街中を疾走するボンド(ダニエル・クレイグ)…

神童コンプレックス/フラニーとゾーイー

ツィッターでは時々呟いてるのだが、川上さんの関西版『フラニーとゾーイー』を目にしてから、あらためて原作のサリンジャーを読んでいる。偶然にも古本屋で買って本棚の奥に突っ込んでいたのがあったので、しばらくぶりに。たぶん昔、『フラニー』までは読…

2012年会えてよかったなの歌たち+α

もう今年が始まってしばらく経つので今さらだが、久しぶりに音楽を振り返るということをしてみたくなった。何年か前まではよくやっていたけど、CD屋さんがなくなって、ネットか何かで情報を入手するようになったら、逆に音楽へ手が届きにくくなった。何だ…

Once ダブリンの街角で/Falling Slowly

懐かしいタイトルを目にした。『Onceダブリンの街角で』(2007)は、数年前に前のブログでも感想を書いた作品だ。何という話でもないし、淡々とした作りに途中で眠くなったことも否めない。だが、ちらりと輝く瞬間がこの映画の中にはある。 タイトルどおり、ア…

何も考えず、ただことばを

脇にリンクを貼ってある通り、こっそりTumblrをやっているのだが、時々流れて来る言葉をどこかに書き留めておきたいなと思って、今日は家用の日記を買った。ムーミンの、毎月のカレンダーの下に名言集が書いてあるやつ。ムーミンパパの言葉「自然に帰れ!人…

アルゴ/ハリウッド仕込みの脱出劇

■アルゴ(2012/米)1979年11月4日、イラン革命に沸騰するテヘランで、過激派がついにアメリカ大使館を占拠。52人の人質と引き換えに、彼らは圧政を尽くした挙句失脚しアメリカに逃れたパーレビ国王の身柄を要求する。その裏で6人の米大使館員…

Happy new year! 2013/DW:Matt Smith Interviewあれこれ

明けましておめでとうございます。気が付いたら年を越えていた、という感じです。年末年始は実家でだらだらと過ごしていました。初詣もまだ行ってない…厄年近いから今度行かなきゃ。毎年毎年大体同じことで悩んで泣いてぐだぐだして、他人様に迷惑をかけては…