渚にて

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極北からLAへ:RHYE/Woman

Twitterでちまちまと情報が流れてきていたLA拠点のソウルユニットRHYE、どうやら先月あたりにデビューアルバムWomanが出ていたみたい。
RHYE/Open


一聴して思うのは「これがLAのユニット?」ということ。セクシーだけどどこか寂しげで静かな印象が漂う曲群は、とても西海岸の明るい太陽の下でつくられたものとは思えない。
経歴を調べてみると、カナダ出身のシンガー/プロデューサーのMiloshと、デンマーク出身のプロデューサー/ミュージシャンのRobin Hannnibal(Quadron)の二人がメンバーらしい。なるほど、納得の極北具合だ。
弦楽やピアノの美しい旋律とともに綴られる都会的な音に、Miloshの澄んだ声が乗せられる。その声はSadeEverything but the GirlのTracey Thornを引きあいに出す人も多いが、驚くべきことにMike Miloshはれっきとした男性のボーカルだ。私も気付いた時に「うえええ、うそ?!」とびっくりして何度も確かめてしまった。当人たちは隠していなかったが当初は情報の少ない謎のユニットだったようで、やはり女性ボーカルと思いこんでいる人が多数だった模様(The New York Times: A Warm Croon Wrapped in an Enigma)。
ちょうど14、15日はSXSWに出演しているみたい(それにしても未だにSXSWって日本だと知名度が低いのか…)。



RHYE/The Fall

ライブバージョンのThe Fallも素敵。
RHYE Official Site
アルバムがちょっと聴けるのはこちら。個人的にはこういう音楽がずっと並んでると眠くなる性質なんだが、目がさえて眠れないけど寝たいときに聴いていたい気がする。

Tracey Thornの曲もせっかくだから。そういえばBen Wattのアルバムが気になっていたんだった。
Tracey Thorn/Joy
ハスキーなんだけど、やはり女性らしい温かさがあるね。