渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

北欧ところどころ5 世界の車窓から(from Flam to Myrldal,Norway)

■12,Sep,2012(3日目:フロム→ミュールダール・フロム鉄道)

前回まではこちら。
うっかりフロム鉄道のことを書くのを忘れていた。
濃い緑色をした車両のフロム鉄道に乗りこんで、私はガイドブックに書いてあった通り、窓が開けられるほうの席に座った。写真を撮影する時には必ずそっちに座るように、と書かれていたのだ。
けれども窓が硬くて、なかなか動かせない。困っていると、近くにいたカップルの男性が「開けたいの?」と言って動かしてくれた。

フロムの村らしい


フロム鉄道の車両内。観光鉄道らしく明るい雰囲気

どちら側が景色がいいのか、それは賭けだった。
周囲は観光客ばかりで、車掌さんに尋ねる人もいたけれど、「電車は動いているから、どっちの景色がいいとは限らないんですよ」と返されていた。確かにそうだが、反対側の席に座っていたおじさんがシャッターチャンスを狙おうと、こちら側にやってきて私の目の前の窓に陣取るのには参ってしまった。負けじとおじさんが写りこまないように、必死にシャッターを切る。
列車からは丸く大きな山の間を抜ける急流や小さな家々が見えた。

すれ違い待ちで止まる列車

かお

あちこちに滝がある。滝の横に家もある



しばらく走ると、撮りたいものが右に行ったり左に行ったりとせわしなくなり、疲れてしまった。隣のボックス席の中国人の家族のところへ行き、「こっちで撮ってもいいですか?」と尋ねる。英語の分かる息子さんが翻訳してくれて、「いいですよ」と笑ってくれた。お父さんと息子、娘さんの3人。彼らは上海から来たそうだ。
お別れの前に何かお礼をしようと、彼らの家族写真を撮ってあげた。
うまく英語で話せなかったのが残念。

短い旅も次のゴールに近づいて、一番の観光名所ショース滝で列車が止まる。
激しい水量の滝だが、目の前まで近づくことができるようになっている。カメラストップは10分。早めに降りないと、観光客でいっぱいになってしまうと聞いていたので、私はドアが開くと同時に勢いよく車両を飛び降りた。

見どころのショース滝。夏は横の丘に妖精の格好のバイトさんが踊ってるらしい…

急がないと観光客だらけになります!

撮り終えて列車に戻る人たち



雪にけぶる山が見えてくる




ミュールダールからオスロ編へつづく。