Mステに初めてフジファブリックが出たようで、後から動画を見た。 バンドのVo.だった志村正彦は10年前に29歳で亡くなり、彼自身がMステに出られることはなかった。Mステでは当時の彼の映像を使い、今のバンドがステージに上がる形で、いつの間にか夏…
NetflixのSci-fiサスペンスドラマ、Stranger Thingsのヒットでも証明された海外映画・ドラマ界での80年代ブームはまだまだ続きそうな勢いだ。 遙か昔ではないが回顧できるほどには過去の話で、全く80年代を知らない世代にとっては、どこかで聞き覚えのあ…
ある時とても辛いことがあって、まだ真っ昼間に歓楽街近くの喫茶店に入ってコーヒーを頼み、ひたすら泣いていた。 その喫茶店に入るのは初めてだったが、育てている植木鉢に覆われた外観よりも、中は思ったより広く、店内のあちこちに民芸めいた古道具が絶妙…
EUフィルムデーズでポルトガル映画の上映があった。 その日の後半のトークには、この春に日本翻訳大賞に選ばれた『ガルヴェイアスの犬』(ジョゼ・ルイス・ペイショット)の翻訳家、木下眞穂さんもいらっしゃるということで、観に行くことにした。 上映作品…
長野から松本へ向かう特急ワイドビューしなのに乗っていた時のことだった。 お昼は松本で食べようとぼんやり考えていて、あと30分も経たずに到着というところで、突然電車が停まった。どうやら前方の駅で起きた事故の影響らしい。再開の目処はなかなか立た…
近所にある、個人のデザインだか設計だかの事務所は通りに面して大きくガラス窓を取っていて、部屋の中が丸見えだ。あまりに堂々と見えてしまうと、かえって中を見る気は起こらないもので(中にいる人と目が合うのも気まずかろう)、これまで見て見ぬふりを…
この前、高校時代の図書室の司書さんに久しぶりに会った。私の大学入試後にご飯をおごってもらって以来だったので、彼女に気づいた時に私のことを覚えているだろうかとちょっと心配だったけれど、顔を見るなりがっしりとハグされた。高校入学後に初めて図書…
2017,Jun,10前回まではこちら。次の目的地、ゴールウェイは、アイルランド西部のコナハト(コノート)という地域にある港町。ダブリンからも直行のバスが出ていて行きやすく、夏の観光地としても人気が高い街だ。とりわけ2017年は、イギリスの人気ポップ…
■13,Sep,2012 (4日目:オスロ)前回まではこちら。追記。オスロのホテルは前日よりは古めの内装だったが、まあまあの広さ。北欧の宿命かシャワーブースのシャワーヘッドがとても高い位置にあり、まるでホビットみたいな気持ちになった。とりあえず寝られる…
2017, 9-10, June日帰りツアーの続き。キルケニーに入る前に風邪気味で体調ががくんと悪くなってしまったので、あんまり街を歩く気力がなかった。とりあえず昼御飯を食べようと、レストランで野菜のグリルと名物のレッドエールを頼んだけれど、おかげで…
2日目 9、Jun 2017翌朝、ディレイの時に腹の足しにしようと買っておいたパンと紅茶で朝ご飯にした。バスツアーの待ち合わせ時間は午前9時すぎだったので、あんまり時間に余裕がなかったのだ。アイルランドもイングランド同様、どうせ曇りか雨だろうと…
8,9 Jun 2017それは波乱の幕開けだった。体力限界値で仕事終わりに上野へ駆けつけて空港前日泊をした私は、深夜にスカンジナビア航空(SAS)から翌日のフライトの遅延(ディレイ)を告げられた。「まじか…」前に友達から「SASは遅延しやすいらしい…
のろのろと旅の記録を書き終わらないうちに次の年が来て、また新しい場所の思い出が増えていく。旅は楽しいのだけれども、まとめられないのはちょっともったいないとも思う。だって思い出せるものは、新しい記憶にはとうていかなわないから。それでもまた少…
■Gilmore Girlsコネチカットの田舎町、スターズ・ホローに住むローレライ・ギルモア(ローレン・グレアム)と高校生の娘ローレライ「ローリー」(アレクシス・ブレデル)。ローレライは16歳でローリーを生み、未婚のまま、ホテルの経営者として女手一つで…
どん底のアカペラガールズグループがトップを目指す話、と聞いたら誰もがなんとなく「それ知ってる」と言うだろうし、きっとオチも想像がついてしまうことだろう。それでも私は映画『ピッチ・パーフェクト』を愛してやまない。『ピッチ・パーフェクト1』(…
ロンドンからそう遠くはないが、田舎らしい土地にホロー荘はあった。週末を別荘で過ごそうとやってきたポワロは、付近のホロー荘に住むサー・ヘンリー・アンカテルとその妻ルーシーから午餐の招きを受ける。ヘンリーとポワロは、ヘンリーがバグダッドで高等…
少し前に、文筆家の甲斐みのりさんのお話を聞く機会があった。前から趣味へのこだわりになんとなく親しさを感じていたので、「近くに来る機会があるなら」と軽い気持ちで出かけていったが、彼女の話は私が忘れかけていた大事なものを思い出させてくれた。そ…
久しぶりのリスボンの旅の続き。前回はこちら。■22,Jun,2015(2日目・リスボン)翌朝、リスボンの空は曇りだった。ホテルの窓のカーテンを開けると、目の前の建物の少し煤けた窓枠や壁、薄紫のアズレージョが見える。最初は案外くすんだ色の街なんだな、と…
■グランド・フィナーレ(YOUTH) (2015/伊・仏・瑞・英)世界的に名が知られた英国人の老音楽家フレッド(マイケル・ケイン)は引退を決め込んで俗世を離れ、セレブが集うアルプスの高級ホテルで無気力にバカンスを送っていた。同じくホテルに滞在している親友…
■17,June,2014(3日目) (2日目はこちらから) 朝は7時台からホテルをチェックアウトし、ツアーに参加するために坂道の下にあるバスターミナルへと向かった。青空が広がる、いい天気だった。待ち合わせ時間まで街をぶらつき、あれこれ撮ってみる。 民家…
気持ちよく裏切られるというのはこういうことだろう。中古でBadly Drawn Boyのデビュー作、The Hour of Bewilderbeastを買って、いつだったか忘れたころにプレイヤーに掛けたことがあった。放置していたくせに、まるで昔からよく聞いていたアルバムのようだ…
■16,June,2014(2日目)(1日目はこちら)朝のレイキャヴィクは予想通り曇りだった。レイキャヴィクという名前の由来は、「煙たなびく湾」とされている。温泉の湯けむりと見間違えたことから付けられたらしいが、曇り空の消えないこの街にもよく似合ってい…
■15,June,2014(1日目)SASでコペンハーゲンのカストラップ空港に到着。ちょうど午後4時で、Icelandairの乗り継ぎまでに約3時間の余裕があった。初夏の空はまだまだ明るい。昼の感覚がおかしくなりそうだ。機内では『グランド・ブタペスト・ホテル』を…
何も書けなかった。書くと辛いことを思い出すからだ。もうちょっと前に、私はたぶんこれが最後だろうと思った。この人の話を聞いたら、これが最後。これ以上は乾く。皆器用だな、どうやって毎日何とかやってるのだろう。私は誰かの言うことだけを聞いて今ま…
■ひと月の夏(A Month In the Country)(英・1987)1920年の夏、イングランド・ヨークシャーの田舎町にひとりの若者が降り立つ。若者バーキン(コリン・ファース)は、村の教会に描かれた中世の壁画の修復を任されていた。しかし彼は第一次世界大戦のパッ…
確か数年前の初夏、イングランドのライに行った時だった。雑貨店に入ってギフトカードを冷やかしていた時に、そのBGMが突然耳に飛び込んできた。何となく気になって、鼻のあたりにピアスのあった店員の女の子に「これは何ていう曲?」と尋ねた。「Youth」…
■シングルマン(米・2009)1962年、ロサンゼルス。 恋人のジム(マシュー・グード)を交通事故で失ったイギリス人の大学教授ジョージ(コリン・ファース)は、ある朝自殺を決意し、準備を整える。 用意した拳銃を鞄に潜め、一見普段と変わらない一日を過…
■ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(英・2014)スコットランド・グラスゴーのとある街はずれの病院。心を病んで個室に入院していた少女イヴは、退屈を紛らわすためにラジオを聴き、ひとり音楽を作って心を慰めていた。ある日病院を飛び出して出かけたライブハウス…
あっという間に今年も秋まっさかり。連休には田舎の田んぼの稲も刈り取られ、新米の季節になってまいりました。今月はついにThe Velvet Teenが来日します!!去年のTwitter復活から今か今かと待ちかまえていたけど、やっとだよ~!嬉しい!!彼らの詳しいこ…
最近は仕事で疲れすぎて、こんなまとめ日記を書くのですら一週間がかりなのですが、それでも書き残したいことは山のようにあるのです。あっという間に上半期が過ぎて行って色々と忘れそうになるので、思い出しておきたいこと。1月:Asgeir@恵比寿リキッドル…