渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ポルトガル、君を愛してる!2 太陽は僕の敵 (Lisboa)

久しぶりのリスボンの旅の続き。前回はこちら。■22,Jun,2015(2日目・リスボン)翌朝、リスボンの空は曇りだった。ホテルの窓のカーテンを開けると、目の前の建物の少し煤けた窓枠や壁、薄紫のアズレージョが見える。最初は案外くすんだ色の街なんだな、と…

グランド・フィナーレ/されどそれも人生

■グランド・フィナーレ(YOUTH) (2015/伊・仏・瑞・英)世界的に名が知られた英国人の老音楽家フレッド(マイケル・ケイン)は引退を決め込んで俗世を離れ、セレブが集うアルプスの高級ホテルで無気力にバカンスを送っていた。同じくホテルに滞在している親友…

アイスランドは眠らない3 まさかの大襲来 (Goðafoss~Myvatn)

■17,June,2014(3日目) (2日目はこちらから) 朝は7時台からホテルをチェックアウトし、ツアーに参加するために坂道の下にあるバスターミナルへと向かった。青空が広がる、いい天気だった。待ち合わせ時間まで街をぶらつき、あれこれ撮ってみる。 民家…

Once Around the Block/この温かくてへんな生き物は

気持ちよく裏切られるというのはこういうことだろう。中古でBadly Drawn Boyのデビュー作、The Hour of Bewilderbeastを買って、いつだったか忘れたころにプレイヤーに掛けたことがあった。放置していたくせに、まるで昔からよく聞いていたアルバムのようだ…

アイスランドは眠らない2 アークレイリは夏模様 (Akureyri)

■16,June,2014(2日目)(1日目はこちら)朝のレイキャヴィクは予想通り曇りだった。レイキャヴィクという名前の由来は、「煙たなびく湾」とされている。温泉の湯けむりと見間違えたことから付けられたらしいが、曇り空の消えないこの街にもよく似合ってい…

アイスランドは眠らない 1 再び氷島を目指して (Copenhagen,Reykjavik)

■15,June,2014(1日目)SASでコペンハーゲンのカストラップ空港に到着。ちょうど午後4時で、Icelandairの乗り継ぎまでに約3時間の余裕があった。初夏の空はまだまだ明るい。昼の感覚がおかしくなりそうだ。機内では『グランド・ブタペスト・ホテル』を…

I Ain't Movin'/すきなものは

何も書けなかった。書くと辛いことを思い出すからだ。もうちょっと前に、私はたぶんこれが最後だろうと思った。この人の話を聞いたら、これが最後。これ以上は乾く。皆器用だな、どうやって毎日何とかやってるのだろう。私は誰かの言うことだけを聞いて今ま…