渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

GIRLSと口笛吹く乙女

STARチャンネルでドラマ『GIRLS』が始まった。
NYが舞台で女の子4人組の連続ドラマと来たら、誰もが「ああ可愛い、可愛いやつね!」と言いそうなものだけど、リアルすぎる彼女たちの会話にいきなり往復ビンタを食らった気分に。気が付くと胸を押さえて「い、いててて!!」と心臓をえぐられること間違いなしの、まるで隣の部屋を覗いているみたいなドラマだった。
主人公の一人ハンナ(レナ・ダナム)はエッセイスト志望のぽっちゃり女子だ。最近まで両親からお金を仕送りしてもらっていて、それが切れたら親友に泣きつくわ、性格も自意識過剰のネガティブだわ、どうしようもないったらない!他の子もどこか似たり寄ったりな欠点を抱えていて、全てを丸ごと愛せるキャラクターは残念ながら(あるいは幸運にも)いないかも。しかし似ている…そう、自分や身近などこかの誰かに非情にもよく似ているのだ。
身につまされるドタバタに、観終わった後はぐったりしながらも「あー面白かった…」と呟いてしまったあたり、恐ろしく中毒性がありそう。
レナ・ダナムは27歳にして『GIRLS』の主演、監督、脚本、製作総指揮までを務め、昨年のゴールデン・グローブ賞では作品賞と女優賞を獲得した活躍ぶり。今後も躍進しそう。
★『GIRLS』徹底解剖(ELLEオンライン・Jul/2013)



  
女の子つながりで、先日Predawnのライブを見てきた。
RayonsのCDで共演していた時からずっと気になってはいたんだけど、彼女の歌をちゃんと聴くのは初めて。お寺の会場でギターを手に出てきたPredawnこと清水美和子ちゃんは、可愛くてほわほわしていて、曲は思ったよりも多彩で転がるような音だった。

Predawn/Keep Silence 朝に聴きたい


Predawn/Tunnel Light


13年に1st album『Golden Wheel』を出していて、作詞作曲はもちろん、演奏、編曲、録音、ミックスまで全てを一人で行っている。製作には時間を要したが、柔らかい音からは想像ができないほど、心底シンガーソングライターで、職人なのだと思う(参考*『Golden Wheel』インタビュー)。
実際CDを聴いてみてもしっかりと作りこまれていて、聴きやすいけれど全然飽きが来ない。
彼女が好きだったバンドは、アコースティックを基調にしたロックバンドSparklehorse。残念ながら、2010年に中心人物のマーク・リンカスが自ら命を絶ち活動を終えている。

Sparklehorce/It's a Wonderful Life


Predawnを聴いて、去年アルバムを買ったものの結局一曲しか合わなくて手放したイギリスのGabriel Aplinを少しだけ思い出したけど、やっぱり断然Predawnの方がいいな。
でも、Panic Cordは名曲だと思います。好き。

Gabriel Aplin/Panic Cord