渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

2014年に見た映画振り返り

明けましておめでとうございます。
年末に弾丸で香港に行って、観光がてら少しだけ映画のロケ地巡りなどをしてきました。
楽しかったけど人だらけだ…!と久々の大都会にびくびく。人混みが苦手な私はやはり荒野を歩いているほうが好きかも。
今年はもう少し肩の力を抜いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、昨年見た映画を振り返ってみました。映画館で観たのは25本、ソフトその他は55本でした(同じ映画あり)。
隠した部分にはソフトで見た作品をリストで並べています。

■劇場で見た作品(映画祭その他(過去作含む))

・大脱出
去年、新年一発目に見たのがこれだった。スタローン×シュワちゃんの二大巨頭が、超ハイテク・絶対脱出不可能な刑務所でタイトル通りのことをします。
いつまでも体を張っていけることやお約束の大切さを教わる作品(褒めてる)。しかしやっぱりこの重量級2体がぶつかり合うと、ダンプカーの衝突を見ているみたいで迫力があるよなあ。あと鬼畜所長役のジム・カヴィーゼルがキモかっこいいです。



マイティ・ソー ダーク・ワールド
大人気MARVELのヒーローものの続編。北欧神話をモデルにした、アスガードの神々が活躍するアメコミが原作です。『アベンジャーズ』でもお馴染みのソーが主役。
2時間ドラマとしかいえない前作同様、ストーリーはあってないようなものだけど、ファンにとっては待ちに待った作品といえる。とりわけオーディンの役が投げやりで、せっかくのアンソニー・ホプキンスの威厳はどこへ…。まあここのメインキャラクターは相変わらず可愛いし、トム・ヒドルストンが見られて嬉しかった。ストーリーももうちょっと頑張って欲しかったな。

・RUSH
前出マイティ・ソー2にも出演しているクリス・ヘムズワース主演。1976年F1のジェームス・ハントニキ・ラウダ、ライバル同士の二人の実話を元に描く。
役者が全員本物とそっくりで、キャスティングへのこだわりがうかがえる。クラッシュシーンも迫力満点。F1好きにも楽しめると思うが、逆に丁寧すぎる分盛り上がりに少し欠けて、ちょっと地味かもしれない。F1ってバリバリに華やかなスポーツだからなあ。

ホビット 竜に奪われた王国
トールキン原作『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚に当たる『ホビット』第2弾。アクロバティックなアクションシーンがわんさかでてきて、個人的には三部作のなかでは一番好きだな。でも、「そこで終わるのかよ!」という切なさも残る(大人の事情…)。皆大好きベネディクト・カンバーバッチの演じる竜、スマウグが出て来るよ!

・LIFE!
大好きだ!!!!
ベン・スティラー演じるしがない平社員が、めくるめく冒険の旅へと踏み出すファンタジックかつ壮大な物語。この映画のせいでまたアイスランドに行くことに。自分には何もないと思っている人にこそ見てもらいたい。

・クローズEXPLODE
なんだこりゃ!!!!
人気不良漫画『クローズ』の映画化シリーズは個人的に一作目が神であってそれ以降は…(しょんぼり)なんだが、一応見てみた。東出君演じる主人公の鏑木がもう少しキャラが立っていたらよかったんだけど、完全に脇役に持っていかれてました。それにしても開始5分で喧嘩がふっかけられる鈴蘭高校は恐ろしい。まだ校門に辿りついてさえいないぞ。

・新しき世界(×2)
今季韓国ノワール最大手。あらゆる人がこの新世界へと落ちていくのを目の当たりにして、そっと飛び込んでみた。魂まで持っていかれたわけではないが、主演のファン・ジョンミンと青い映像にしばらく取り憑かれた。韓国というとドラマくらいしか知らなかったのに、韓国映画、香港映画へと手を伸ばすきっかけになった。
韓国映画はまだ少ししか見ていないのだが、コメディーはあんなにコテコテに楽しいにもかかわらず、シリアスになると凄まじく救いがなくて、色んな意味で闇が深い…。

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
MARVELヒーロー映画続編。ヒーローとしてもてはやされたキャプテン・アメリカ=スティーブが一転、追われる立場に。彼の過去に因縁のある敵も現れ、壮絶な戦いが繰り広げられる。
マイティ・ソーに比べると段違いで出来が良い。エレベーター内のアクションシーン大好きファンにはたまらない!!

アナと雪の女王(×2)
死ぬほどヒットしたからもう何も言わなくてもいいと思うけど、好きだよ~。オラフ~!!

・ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
エドガー・ライト監督、サイモン・ペッグニック・フロスト出演の三部作コメディーの最終作。
昔馴染みが故郷に久々に集い、パブクロール(パブ巡り)をする…という一瞬青春ドラマのような始まりなのに、途中から「実は故郷にはとんでもない異変が起きていた!」とホラーSFへとコペルニクス的転回で大変身する。それでも最後まで死ぬ気でビールは飲んでやるぜ!!!
変わらざるを得ない大人になるまでの年月と、それでも変われない人間の悲哀。コメディーの中に織り交ぜられたこの強烈な切なさは、確かに「お別れ」を告げるには相応しい作品といえる。

・コールド・ウォー 香港警察2つの正義
香港映画のアクションをひっさしぶりに見た!楽しかった!!繁華街のテロと警察官拉致を巡り、警察内の対立、犯人との攻防がスリリングに描かれる。この映画に出て来るアーロン・クォックと珍しくインテリ役のラム・ガートンが最高に好みだし、警官同士が認め合う姿もぐっとくる。13年の香港電影金像奨を総なめにした作品。

グランド・ブダペスト・ホテル
クラシカルなホテルを舞台に、年若い従業員見習いと有能だが孤独なコンシェルジュが、老婦人の遺産を巡るドタバタに巻き込まれる。
物語は入れ子構造になっていて、現在、過去、さらに過去の人物が語る過去…と三段式に話が展開する。中心となっている物語を包み込むのは、ピンクとリボンとお菓子。ウェス・アンダーソン監督の作るこの世界はハマる人は相当ハマるだろうし、苦手な人はきっととことん苦手だろう。私は幸い前者だった。
この映画は、旅行先に向かう飛行機の行きと帰りで見て、帰国後翌日すぐに映画館に見に行ってしまった。可愛くて切ない、おとぎ話のような物語。まるで目の前で紙芝居や人形劇が繰り広げられるよう。でもきっとそれは誰かの、孤独だが時に愛のある人生の一ページなのだ。

・恋に落ちた男
『新しき世界』のファン・ジョンミン主演のメロドラマ。ヤクザ者の男が純粋な恋に生きようとするが…。メロドラマゆえに先の展開は見えているのだが、そのベタに悔しいがまた泣かされる。それにしてもどうしようもない男を演じるとこの人は最高だな。

超高速!参勤交代
時は8代将軍吉宗が治める江戸時代、舞台は気さくなお殿様がいる貧乏藩。悪い老中の策略により、「8日かかる参勤交代を5日でしろ!」とめちゃくちゃな命令を受けてしまう。殿以下選ばれし武士たちは知恵を絞り、参勤交代メロスとなり街道をひた走る!!
こんな時代劇を待っていた!!快哉を叫んだ。いわゆるチームもので、『八丁堀の七人』や『三匹が斬る!』あたりが好きな人にお薦めしたい。もちろん特撮ヒーローが好きな人にも。キャラクターが立っているので脇役に至るまで楽しく見ていられる。

・エレクション―黒社会
・エグザイル/絆
・毒戦
・名探偵ゴッド・アイ
以上ジョニー・トー監督作品のオールナイトでやっと気になっていた『毒戦』が見られた。巨大麻薬組織壊滅をもくろむ中国公安警察が潜入捜査に挑むが…。結論:壮大なルイクズ(ルイス・クーがクズ)

るろうに剣心 京都大火編
人気漫画映画化続編にしろ、こんなにエンタテイメントとしての進化型チャンバラ時代劇が見られるのは幸せなことだ。キャストも豪華だし(というかこれ…『龍馬伝』)、前作を超えた作品になっていて、制作陣の意欲のほどがうかがえる。
るろうに剣心 伝説の最期編
ちょっと前半がまだるっこしくて眠かったけど、後半の5人の戦いで全部チャラにしたい。志々雄さん、よかったなあ…。

・アバウト・タイム~愛おしい時間について~
ラブ・アクチュアリー』で知られるリチャード・カーティス監督最後の作品。しがない青年が、父親から一族の男の秘密である「自分の過去にタイムスリップできる能力」を使い、彼女を作ろうと奔走する。
序盤はよくあるラブコメだが、次第に「時間」そのものと人とのつながりを考えさせられるドラマへと変化していく。ビル・ナイ演じる主人公の父親はひょうひょうとしていてキュート。それゆえに…染みる。

・バルフィ!人生に唄えば
生まれつき耳が聞こえないが、常に明るい青年バルフィを軸に、彼をとりまく女性との壮大な恋模様をつづる。
ヒロインは2人。一人は裕福な夫を持つ美しいシュルティ。そしてさらに莫大な財産を持つ家に生まれながら、自閉症のため家族から相手にされず孤独に育ったジルミルだ。障害者を主役のど真ん中に据えた、こんなにもキラキラした物語を、不勉強ながらまだ日本であまり見たことがない。時間の長さを感じさせず、本当にキュートだった。ボリウッドは本当に元気だなあ。

ジャージー・ボーイズ 
60年代を中心に活躍した実在のバンド「フォー・シーズンズ」を元にした、トニー賞ミュージカルを、クリント・イーストウッド監督が映画化。
3時間近くあるが、時間を感じさせない軽快な作りで驚いた。バンドの一代記となると普通、どうしても息詰まる時期の描写があって見ているこっちまで苦しくなるものなのだが、それすら流れる音楽のようにさらりと見せてくれる。実際に舞台を踏んでいる俳優を主に据え、バンドの栄光と凋落、そして復活を春夏秋冬に合わせて見せているのも上手い。何より、オリジナルの歌の素晴らしさを余すところなく伝えている。見ていて幸せな映画だ。
全員が出て来るとってもミュージカルなエンディングが大好きだから貼るけど、これは映画を全部見た人にだけ見てほしいな。

インターステラー
父の愛は時空を超える。終焉を迎えようとしている近未来の地球。人類が移住できる惑星を探して、秘密裏に外宇宙へと向かう父親と、地上で父親の帰還を待つ娘(息子…いたっけそういえば)。
仕立てはハードSFだが、とっつきやすく色々とかいつまんである感じ。話は大風呂敷といわれるかもしれないが、私は好きだ。四角く何となくレトロなビジュアルのロボットTARSも可愛い。

・フランシス・ハ
27歳独身女フランシスの自意識過剰・止まらない止められない暴走マイウェイ。見ていてこんなに心臓がぼこぼこに痛くなるコメディ(コメディ…なのか?)もない!!!
モダンダンサーを目指しブルックリンで暮らすフランシスは、ある日同居していた大親友が彼氏と結婚することになり、家を追い出されるわ仕事もうまく行かないわの袋小路に追いつめられる。
見栄を張って何とか自分を貫こうとするほど意地になり、嘘に嘘を重ねてしまうフランシス…あれ、これは思い当たる節がありすぎるぞ。つらい。

ホビット 決戦のゆくえ
ホビット』三部作最終作。目覚めた竜スマウグははなれ山を飛び出し、湖の町を襲う。ドワーフの都エレボールへの道は開かれたが…。
前作からの竜のスマウグとの戦いが本作に持ち越しとなり、五軍の合戦を含め、クライマックスを二度、同じ作品の時間枠に収めることになってしまった。ぎゅう詰め感は否めないし、前作からのトーリンの性格の変化が早過ぎる。見せ場はあるけど、見せ場のオンパレードになってしまってもったいない。
ということで、途中の戦いから割と頭がついていけなかったんだけど(湖の町の総領の従者の出番は息抜きにしても、あんなに必要かなあ?)、最後のビルボとトーリン、それからビルボとガンダルフが並んでいる姿や、ビルボがホビット庄に戻ってくるシーンはやはり見られてよかった。

下はソフトやTV、飛行機で見た映画です。


■ソフトその他
・生き残るための3つの取引
・雲を抜けた月のように
・裏切りの陰謀
・フィスト・オブ・レジェンド
・チェイサー
オールド・ボーイ
・10人の泥棒たち
・ノーボーイズ・ノークライ
・怪しい彼女

台北の朝、ぼくは恋をする

香港国際警察
・エレクション―黒社会
・エレクション―死の報復
・暗戦 デッドエンド
・暗戦 リターンズ
・柔道龍虎房
・エグザイル/絆
・MAD探偵 7人の容疑者
・名探偵ゴッド・アイ
・PTU
天使の眼、野獣の街
・スリ
・ヒート・ガイズ 傷だらけの男たち

ゴジラ
ゴジラVSデストロイア
怪獣大戦争
ゴジラVSメカゴジラ
ゴジラ×メカゴジラ
ガメラ 大怪獣空中決戦
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ3 邪神(イリス)覚醒

・Her
・エージェント・ライアン
ロボコップ
グランド・ブダペスト・ホテル(×2)
・Songcatcher 歌追い人
・RED
・戦火の馬
ホワイトハウス・ダウン
・第九軍団のワシ
・デンジャラス・バディ
マリーゴールド・ホテルで会いましょう
プリティ・ヘレン
スプリング・ブレイカーズ
タイピスト
アンダーグラウンド
・あしたのパスタはアルデンテ
ソウル・キッチン
愛より強く
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
アパートの鍵貸します
お熱いのがお好き
紳士は金髪がお好き
北国の帝王
・2 States