渚にて

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正統を撃ち抜く / UNISON SQUARE GARDEN

暑い、暑くて毎日エアコンをつけて寝ていたが、昨日は夜が少し涼しかったこともあり、この前先輩に「首筋に保冷剤を当てたら効くよ」と言われたのを実践したら初めて窓を開けたまま寝られた。朝一番の日差しとともにまたエアコンをつける羽目になったけれど。

暑さのストレス解消に、最近はUNISON SQUARE GARDENをリピートして聴いている。
最新シングルの『シュガーソングとビターステップ』をヘビーローテーションにしていたが、収録曲が3曲ではあっという間に終わってしまうのが物足りず、2011年の3rdアルバム『Populus Populus』と、ことし発売された10周年記念盤『DUGOUT ACCIDENT』を買った。どちらもその時店頭にあったものだけを衝動買いしたので、直近のアルバムに触れられていないのは少し残念だ。

シュガーソングとビターステップ





ニゾンのいいところは、勢いの良さとメロディーの素晴らしさ。何よりフックのある曲を作るのが上手いところだ。
『シュガーソング~』のカップリングの『シグナルABC』も、単に「B面」といってしまうにはもったいないリピート性を持った曲で、ほかのシングルのカップリング曲も気になってしまう。
曲と歌詞のほとんどはベースの田淵さんが手掛けている。
ボーカルの斎藤さんはハイトーンの声が特徴で、たまに高低のギャップを生かした曲があるととてもセクシーに聞こえる。Populus Populusだと、『CAPACITY超える』がその味わいを上手く引き出している。もっとあってもいいくらい。逆に『ワールドワイド・スーパーガール』はもう少し頑張って欲しい感じ。
アニメとともにヒットした『オリオンをなぞる』はアルバム中でも飛び抜けてポップで、バランス的には2曲目あたりに入っていてもいいような気もするが、そこに収まる『kid, I like quartet』も疾走感あふれる名曲だ。大好き。

Kid, I like quartet(「夜桜四重奏」ロングバージョンPV)

時々中間部が惜しいときもあるけれど、短い時間内にこれだけキャッチーなメロディーを入れられるのは、悔しいけれど上手いなあと思う。田淵さんはアニメにも詳しいらしく、最近は声優やアニメソングへの楽曲提供も多い。
アルバム内で唯一斎藤さんが作った『スカースデイル』も可愛い。


直近の10周年記念盤『DUGOUT ACCIDENT』はある意味でベストにも関わらず、シングル表題曲以外のカップリングやアルバム収録曲からメンバーが選んでいる。まるで彼らのライブを彷彿とさせる内容だ。
静かで甘やかな声の『アンドロメダ』に始まり、ユニゾンらしいポップさと勢いを見せる『フルカラープログラム』『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』、『ガリレオのショーケース』と駆け抜けるような流れ。そのせいかフルで聴くと結構体力がいる(笑)。でもメンバーの「今の俺たちを見てくれ!!」という思いがそのまま伝わってくるようだ。

場違いハミングバード

どうでもいいけどやっぱり田淵さんの動きはおかしい。
それにしてももう10年活動しているのか…!ちょっと意外。
『DUGOUT~』を聴きながら、どこまでも彼らの歌は前を向いているなと感じた。思うままにならなくても、すべては続いていく。当たり前なんだけど日頃は忘れているような、小さな希望を思い出させてくれる。割とこれまで内省的すぎる音ばかり聴いてきたせいか、それが新鮮だった。
それにしても『天国と地獄』は彼らに似合う(またハマる)。

天国と地獄