渚にて

旅行、音楽、読書、日常の雑記をつれづれに。

夏の扉の隙間から/フジロック2014の思い出

あっという間に梅雨が明けて、小学生はもう夏休みが始まって、蝉はじわじわと鳴いている。
ことしももう半年が過ぎた。
金曜から苗場でフジロックが始まっているけれど、去年念願のAsgeirを見られてずいぶんすっきりしたのか、すっかり忘れていた。
去年のフジは、埼玉で開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭でファン・ジョンミン主演のメロドラマ『恋に落ちた男』(公開タイトル『傷だらけのふたり』)を見た翌日だった。ハン・ドンウク監督は『新しき世界』などで助監督を務めたひとで、ぼろ泣いた後のアフタートークショーも素敵な受け答えだった(何と帰りのバスまで一緒だった!)。

『恋に落ちた男』上映後、ハン・ドンウク監督とポスター
次の日、ホテルからいらない荷物を全部送って、完全フェス仕様の服装で新幹線に乗り込んだ。
手間暇はかかるし高いけれど、夏の野外フェスはやっぱりいい。
フジは三日目。長靴や暑苦しい湿気、日差しと戦いながら人込みを擦りぬけてステージを見る。音楽を少し遠くに聞きながら、折りたたみ椅子に座ってタイラーメンを啜る。木々の間を抜けて、奥へ奥へと進む。



フジ名物会場前の自動販売機ゾーン

天候が変わりやすいので、レインコートかポンチョは必須で

狭くて辛いレッドマーキーで、The Pains of Being Pure at Heart

The Pains Of Being Pure At Heart - "Say No To Love"

苗場は雨で少し寒かったが、次第に晴れてきた。
昼間のサイン会には間に合わなかったけれど、The Pains of Being Pure at Heartを聞きながら時間を待っていた。Asgeirの出番に間に合うべく一つ前のバンドから待ち構えていたつもりが、なんとステージを間違えていた。気付いた私は長靴で砂利道や坂を必死の思いで駆け抜け、ホワイトステージへ向かった。野道を下るさなかに向こうから歌声が聞こえて来る。ああ、Hærraだ!!

Asgeir。日が差してきてそれは美しかった。
 Ásgeir - Hærra

ごはんが一番おいしいと思うフィールド・オブ・ヘヴン。居心地がいい


タイヌードルうまうまです

この夜最後に見たThe Flaming Lips。最初からクライマックスの紙吹雪舞い散る



さて今頃ことしのフジはたくさんの人たちが集まって楽しんでいることだろう。Of Monsters and Menはちょっと見てみたかったな。あとRIDE。どんどん時間を忘れそうになるのがフェスのまさにお祭りなところ。いずれまた行くと思います。

RIDE - BBC Radio 6 Music Full Session (May 20th, 2015)