渚にて

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英国どこでも迷子4 Skyfallロケ地プチ巡礼 (London)

2013年のロンドン旅日記、久しぶりの続きです。前回はグローブ座でマクベスを観賞したところまで。
さて翌日の3日目(6/24)、この日は朝からピムリコに向かおうと決めていた。
目的はもちろん、ピムリコ駅から橋を渡るところからよく見えるMI6本部=SISビルディング。Skyfallでも印象的な場面で出て来る。朝一番で意気揚々と駅に降り立ち、いざ橋を渡ろうとした私は凍りついた。
(か、カメラが…ない…!!!)
鞄の中を漁ったがどこにもない。「スリか?!」「いやホテルだろう」とさまざまな考えが頭をよぎったが、カメラなしには目的が達成できない。泣く泣くアールズ・コートのホテルへと引き返し、スーツケースの中にうっかりしまい込んだカメラを見つけた時には、「ジーザス!!!」と叫んだものだ。

ともあれ気を取り直してまたピムリコへ。ヴォクソールブリッジを渡る途中の絵は、まさしく映画そのままだ。全身から興奮が噴き出して朝方のどたばたも忘れ、カメラを手に橋の上を歩きまわった。

忍びなれども忍ばない!!!
橋の反対側にはバターシー発電所の煙突が!
MI6だー!!と思いながらシャッターを切ってたら警備員さんに見られた



すぐ近くにあるヴォクソール駅も何かロケットが飛び出しそうでかっこよかったです。

その後、バスで帝国戦争博物館(地下鉄ランベス・ノース駅近く)へ行く。ここはWW1、WW2から現在に至るまでの英国の戦争の歴史を網羅できる場所だ。飛行機から戦車まで何でもある。コニー・ウィリス『ブラック・アウト』『オール・クリア』でも重要な舞台になっており、今回の旅の目的の一つでもあった。
しかしここでバスを降りた私は、一緒に降りた家族連れとともに衝撃の事実を知らされる。

「~改装中につき、休館~」

………天は我らを見離した!!!!!(調べろ)

後でFacebookを見たら、友人からも「あれ、そこ今休館中って書いてあるよ」とツッコミがあったのだが、私はいっぱいいっぱいで気付いてすらいなかった(涙)!!ああああー!!!ばか!!!
仕方なく外観と博物館前にある15インチ砲だけ撮影し、名残惜しくその場を離れた。
それにしてもこの15インチ砲すごいな。
(2014年7月に展示物を増やしてリニューアルオープンしました)
もとは17世紀に建てられた精神病院だったそう。1930年代に博物館化した
ここで泣いてはいられない。ロンドンにはロケ地や重要参考地となる戦争博物館はまだまだあるのだ。気を取り直して、次の目的地・チャーチル戦時内閣執務室(Churcill War Room)に行くことにした。
こちらは第二次世界戦時にロンドンが空襲にさらされる中、地下の防空壕を兼ねた司令室で時の首相チャーチルが指揮をとっていた場所だ。
場所はセント・ジェームズ・パークだが、お馴染みのウエストミンスターが見えてきたとき、どうしようもなく橋を渡りたくなってバスを降りた。
だってあの風景なんだもん…(疲労度65%)
ダウニング街のすぐ近く。この階段わきが入り口です
だんだん長くなってきたので次回は、チャーチル戦時内閣執務室の巻をお送りします。
(つづく)