渚にて

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氷島的音楽 vol.1 /Icelandic music in this Summer

6月のアイスランド旅行からしばらく経ったので、今回買ってきたCDを紹介しようと思います。基本的にアイスランド語の音楽で、各種SNSで紹介したものと同じですが、少し加筆。
アイスランドと言うと、BjorkSigur Rosといったアーティストが世界的によく知られていますが、あの島国のなかにはまだまださまざまなアーティストがいます。人口はわずか30万ほどなのに、どうしてこんなにいるんだろうと思うくらい。

こんなジョークはがきが売っているくらいです
今回は2日目のアークレイリの雑貨屋さん、4日目のレイキャヴィクで行った念願のレコードショップ12tonar、そしてホテルに近かった最終日のLUCKY RECORDSでCDを買いました。
近年は日本でもすっかり見なくなったレコードショップですが、アイスランドには巨大資本がこなかったせいか、はたまたレコードショップが国内音楽の拠点となっているせいか、まだショップがあちこちにあります。ちなみに12tonarはインディーバンドのレーベルにもなっていて、音楽好きなら一度は行ってみたいお店のひとつ。大体のお店で、店にあるCDは何でも試聴可能です(ラジカセが置いてある!)。




Bjork/Gling Gló
言わずと知れたBjork、そんな彼女が1990年に出したジャズアルバム。「え、ジャズ歌うんだ?!」と初めて知ってびっくり。彼女の独特の声はそのままに、キュートさが前面に出た仕上がりです。正直Bjorkはちょっと苦手だったんだけど、これなら聞きやすい。さすが国民的歌手、私は知らないアルバムだったけど、お土産屋や空港にもあった。そして日本のアマゾンでも買える(何故買った)。何かすごいぞBjork


・Brostinn Strengur/LAY LOW
少しかすれ気味のハスキーで甘い声が印象的な、女性SSWのフォーク&ロック。東京の片すみのヨーロッパ&アメリカ60年代風の古着屋でかかっていそうな、ゆったりとした懐かしい感じのメロディー。わずかにサイケっぽい。名前はbroken stringを意味しているらしい。まだ若そうに見えるが、随分渋好みだと思う。

Lay Low - The Backbone (Live on KEXP)

・Sigridur Thorlacious og Heidurspiltar/A Ljuflingshol
店主に「ジャズが好きならこれもいいよ」と言われて試聴し購入。しっとりとした声の女性ジャズシンガー・シグリズールが、さまざまなアーティストと一緒に、アイスランドで知られた曲を集めて歌っているようだ。ICELANDiaさんでも取り扱いあり。寝る前にお酒を飲みながら聴くのに適した1枚。
アルバム収録曲の動画が見つからなかったので、前に買ったバンドValdimarのボーカルと共演した哀しげなバラードを置いておく。Valdimarは外見は迫力だけど、郷愁を帯びた素敵な声をしています。

HLJÓMSKÁLINN: Líttu sérhvert sólarlag

・Rökkurró/ Í Annan Heim
ジャズとフォークが続いたので、ここでアンビエント系ポストロックを。柔らかく澄んだボーカルと清らかに重なるギター、それに繊細な音を包む幻想的なストリングスは、静謐を満たしていく息遣いのよう。高校時代からのバンド仲間で06年に結成、この10年に発売された2枚目のアルバムはSigur RosのJonsiのパートナー、Jonsi & AlexのAlex Somersがプロデュースしている。「アイスランド」と聞いて、今多くの人が想像する音は恐らく彼らのような音楽なのではないだろうか。聴きやすく心地いい。RALLYEでも販売中。

Rökkurró - Sólin mun skína

Rökkurró - Sjónarspil (Best Fit Session)
ロンドンでふらっとアコギライブしているのも素敵だった

長くなってきたので今回はここらへんにて。続く(といいな)。